1937年 ソ連から発注された耐氷型貨物船「ポロチャエベツ」として、長崎の川南工業松尾造船所で起工。   1938年 国際情勢悪化でソ連へ引き渡されず、民間貨物船「地領丸」として竣工。         1939〜1945年 海軍特務艦となり「宗谷」と改名。戦中は測量・輸送業務に従事。        1945〜1948年 在外邦人の引き揚げ船となる。3年間で19,000人を運ぶ。      1949〜1955年 海上保安庁の灯台補給船となる。            1956〜1961年 南極観測船へ転用が決まり、6次に渡る南極観測業務に従事。         1962〜1978年 海上保安庁の巡視船として、北海道で活躍。1978年10月解役。          40年に渡る生涯の中で、南極観測に従事したのは6年間。この時点で船齢20年を越えていますから、そろそろ引退してもよさそうなものを、さらに巡視船として16年も働くのですから、戦前・戦中・戦後を生き抜いた昭和の証人です。